当社の教育制度について

みすまる産業が最も重視している経営資源は「人」です。「人」がいなければ、事業は回らず、製品・サービスは生まれませんし、売上も利益も発生しません。
そのため、当社は人材投資を行うのですが、投資対象は福利厚生だけではなく、人材育成にも及びます。
育成として、配属となった部門の担当業務のやり方・進め方は、上司や先輩社員からのOJT(On the Job Training)を通して学んでいただきますが、それだけでは不十分です。
OJTでの教え方・伝え方はポジションによりそれぞれですが、担当業務を単なる定型作業として捉えてしまうと、労働生産性の向上は見込めません。
「もっと良いやり方・進め方はないか?」と、自ら業務フローの改善を行い、それを周囲の社員にも共有することで、はじめて労働生産性の向上が見込まれます。当社の人材育成では、主にマインドセット面の強化をターゲットとした教育制度を設計。自ら考え、行動する力を磨いていただき、それをご自身の業務で実践・活用することで、売上増大や経費削減、そして後進の育成にも役立つよう、各カリキュラムを企画しております。
教育制度のご紹介

【入社研修】
当社に入社される方に対し、職種や契約形態を問わず、必ずどなたにでも実施している研修が入社研修です。
当社の事業を知り、人を知り、動き方を知った上で、各自で最高のパフォーマンスを発揮していくための考え方を身に着けていただきます。
図は、製造本部に入られた方のための、入社研修スケジュール表の一例です。
約一週間をかけて、代表的な現場を巡回の上、当社のものづくりを直接見ていただきます。単なる座学や見学ではなく、自らものづくりに触れて、感じた上で、現在の課題が何か、それを解決するには自身の業務で何をすれば良いか…まで考えることができればベストです。
入社研修では1日の終了時に研修レポートの作成と提出を課しており、どのようなことを学んだかを明確にご報告いただきます。
入社研修の期間は、配属先の部門や職種によって異なります。本社以外の拠点(ただし、香南工場は除く)に配属の方も、入社研修の期間中は本社に滞在いただきますが、営業本部の東京支店と大阪支店に配属の方は、滞在のための交通費と宿泊費は「出張」という形で当社負担となります。
この入社研修の後は、配属先でのOJTが中心となっていきますが、最初の入社研修で初心に帰って「働くとは何か?」を見つめ直していただくので、気持ちも新たにスタートを切ることができます。

【工場内研修】
入社研修に含まれる工場内研修は、まず各係の役職者(主任以上)が研修受講者に説明資料を配布。資料に従って、担当工程についての概要の説明を行います。その後、実際に現場に入り、リアルなものづくりを体験いただきます。
巨大な加工機械やせわしく働く人の多いシチュエーションに、最初は圧倒されるかもしれませんが、周囲を見回してみると、「なぜ、このような動きをしているのか」「どうしてこの作業が必要なのか」等、今までの知識では理解できないことがあるはずです。そのような疑問に思ったことは、役職者にどんどん質問してみましょう。担当工程の特徴や、作業を進める上での課題となっていることが見えてくるはずです。
なお、営業本部の東京/大阪支店配属の営業職の方は、入社から数か月経過した時点で、「本社に出張」という形で実施します。これまでのOJTで学んだ知識をベースに、実際に製造現場を確認することで、「点が線でつながった」感覚を実感できることでしょう。しかし同時に、「新たなる疑問」として湧き出ることもあると思います。疑問点は、時間の許す限り、役職者にどんどんぶつけていただきたいです。

【配属後OJT(製造本部等)】
入社研修を終えると各部門に配属~OJTのスタートとなりますが、右も左もわからない状態でいきなり「GO!」という無謀なことは当社では有り得ません。役職者(主任以上)をはじめ、先輩社員が必要な知識や手順等を説明して、実例を一通りお見せしてから、順を追ってお任せしていくスタイルです。
画像は品質管理室でのOJTで、(事務系職種ということもあり)パソコンのアプリケーションを用いた各種報告の仕方について指導を行っている風景です。必ず先輩社員がそばについて、わからないところはわかるまで、できないところはできるようになるまで、親身になって指導を行います。これは現業系職種であっても同じであり、準備や後片付けといった基礎から、生産計画の解釈やマシンオペレーションといった応用まで、怪我等の事故を起こさないための安全衛生に関する技術と合わせて、徹底指導を行っております。
通常、入社から3か月間で設定されている試用期間で、期間中のOJTでの習得状況や働きぶりは「試用期間OJT評価表」でしっかり評価。試用期間終了後の育成にも役立てております。

【配属後OJT(営業本部 営業職)】
当社営業本部では、新人営業職として入社したばかりの方に、いきなり売上目標を課した上で、外回りや社内・社外のキーマンとの各種調整をご担当いただくことはございません。そうした「独り立ち」の時までに、製品・業界知識の習得は勿論、基幹システムでの受注や見積といった事務作業、お客さまとの折衝等、多くの経験を積み重ねていく必要があります。そのため、営業職は他の職種に比べてOJTの期間を長めにとり(最長1年間)、常に先輩社員がマンツーマンで指導を行うスタイルを取っております。
1日のOJTが終了したら、必ず先輩社員に日報の提出を行います。その日に学んだことや、上手くいったこと、疑問点、反省点等を日報に漏れなく記入して報告。先輩社員は日々、提出された日報を確認した上で、個人面談を行ったり、日報に対するコメントを返します(仮に繁忙期であっても、1日たりとも欠かせません)。これにより、お互いの認識の共有と、距離感を縮めることができます。
1日1日の学びを大切にして、一人前の営業として独り立ちできる日に備えるのが、当社営業本部のOJTです。
※なお、画像は女性営業職2名によるイメージであり、指導風景ではありません。

【個人面談(対面)】
入社してしばらくすると、従業員によっては「担当業務をフロー通りに完遂できない」「目標未達が続いており、上手くいってない」「他の人に比べて『遅い』と思われてそう」「仕事を覚えられない」といった悩みに直面することもあります。悩みを一人で抱え込んだままでは、モチベーションは下がり、最高のパフォーマンスを発揮できないことは想像に難くありません。
そこで、当社では全部門の役職者(主任以上)に、配下の方の状況を総務・経理部(人事担当者)に逐一報告するよう伝達。状況次第で、個人面談を行う体制を整えております。
画像は従業員1名に対し、製造本部長と人事担当者が仕事の近況についての共有を目的とした、個人面談を行っている風景です。状況に応じて、役職者のみ、あるいは人事担当者のみの1on1形式での個人面談も可能ですし、従業員側から個人面談実施の依頼、および対応者の指定も可能。ご希望に応じて臨機応変にセッティングしております。
思っていることや溜め込んでいることは個人面談の場で洗いざらい吐き出していただき、解決策や参考になる情報等があれば、どんどんアドバイス致します。少しでも気持ちが楽になるよう、ざっくばらんに話せる機会を心掛けております。

【個人面談(リモート)】
なお、個人面談は当然ながら本社の従業員のみを対象としているのではなく、全国各地の全従業員が対象です。四国内の拠点に勤務の場合は対面での実施、遠隔地である東京支店と大阪支店に勤務の場合はリモートでの実施が基本となります。
画像は人事担当者が遠隔地の従業員に対し、リモートで面談を行っている風景です。悩みごとをお聞きする他、社会人経験があまりないという方には、仕事の進め方についての指導を行うこともあります。
ただし、状況および内容次第では、遠隔地であっても現地入りした上で、対面で直接お会いするケースも。もちろん、「直接会って話がしたい」という声にも、可能な限り柔軟に対応致します。
この他にも、管理職向けの研修、階層別研修、現場向けの研修等、様々な層への研修を企画・実行中です。